先日いつも何かとお世話になっている先輩である麻布大学名誉教授 鈴木潤さん
が寄稿した「 新型ウイルスの拡大に思う」という記事が新聞で紹介されていました。
改めて凄いお方と認識しました。その記事の内容は、新型コロナウイルスの感染拡大で
世界に不安が広がる中で、私たちには何ができるのか――。細菌感染症が専門の
鈴木潤さんが述べています。新型コロナウイルスの感染拡大はパンデミック(世界的
流行)と認められると、WHO(世界保健機関)が発表しました。歴史を振り返れば、
感染症は“人、モノの拡大”に伴って広がってきたことが分かります。インドが起源と
見られる天然痘は5~8世紀にシルクロードをたどって東西に波及し、奈良の都では
藤原一族ら、多くの死者が出ました。この天然痘は、16世紀にはアメリカ大陸に持ち
込まれ、メキシコにあったアステカ王国とペルーにあったインカ帝国が滅亡。さらに
19世紀から20世紀にかけ、インドを起源とするコレラは中東、アフリカ、そして
日本を含むアジア諸国などに広がりました。また、生物学的には、さまざまな発生説
があるりますが、感染症が発生する背景には「戦争」や「人心の荒廃」があることは
否めないのです。中央アジアで発生したと考えられるペストが猛威を振るい、欧州で
の死者が人口の3分の1にも達したと推定される14世紀頃には、イギリスとフランス
の間で百年戦争がありました。世界の6億人が感染し、2000万人以上の死者(日本
でも38万人以上が死亡)が出たスペイン風邪は、第1次世界大戦中に起こりました。
そして現代に見られるグローバリゼーション、環境破壊による地球温暖化……。そう
した中、今世紀に入ってからは、2002年にSARS(重症急性呼吸器症候群)、そして
今回の新型コロナウイルスのパンデミックが起こっています。しかし、これまで、
人類はそうした局面でも、たくましい知恵で感染症に立ち向かい、乗り越えてきま
した。例えば、人類最大の感染症といわれたスペイン風邪では、猛威を免れた村も
ありました。この村の教師が“わが村からは一人も罹患者を出さない”との心で立ち
上がり、持てる知識を使って拡大を防ぐ方法を全住民に強く訴え、村独自の検疫体制
を敷いたからです。そもそも、感染症の拡大を防ぐには、次の三つの視点が重要です。
一つ目は、体内にウイルスを入れないこと。それには、入念な手洗いや消毒などが
必要となります。二つ目は、ウイルスが身体の中に侵入しても体内の免疫力で排除
すること。そのための方法として風呂に入って体を温めたり、適度な運動や睡眠、
バランスの良い食事などを心掛けたりすることが大切であります。これらは免疫細胞
をつくる上で重要だと知られています。そして三つ目は、免疫抗体を獲得すること
です。これはウイルスを排除する上で、最も大事である。だからこそ現在、ワクチン
の開発や抗ウイルス剤の開発研究に、世界中の研究者が取り組んでいます。
そう考えれば、私たちにとって重要なのは一つ目と二つ目の観点なのです。(中略)
自分だけ助かっても、誰かが感染してしまえば、そこから病原体は増えていきます。
その意味では、対策の中に「一人だけ助かれば良い」ではなく、手洗いなどの予防の
基本を人々に伝える、必要な人にマスクを届けるといった、「皆で助け合おう」との
「共助」や「利他」の哲学が必要なのではないでしょうか。・・と
専門家の深い考察です。今一度、今私達に何が出来るのか?考えてみたいですね。
長谷川 \(^o^)/ ↓(小池都知事の発表です)
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